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格好悪くても自分なんです

昨日のWORLD GP 2005 in HAWAII(29日、米ハワイ・アロハスタジアム、観衆=1万4800)の試合をテレビで観戦しました。ボクが応援していた曙選手は1R、TKO負けでした。05073101cheakebonoKYD02956G050730T これでK-1参戦後、通算成績1勝7敗となり、今日の各新聞やブログには曙選手に対する厳しいコメントが数多く踊っていました。「弱すぎる!!曙に谷川P“完全追放”宣告」(サンスポ)、 「まるでサンドバック!曙ハワイで惨敗」(スポニチ)、「曙が惨敗、休養宣言/K-1」(日刊スポーツ)

はっきり言ってテレビを見ていて、曙選手が勝てる試合ではなかったと思いました。対戦相手は韓国相撲(シルム)の元横綱・崔洪万(チェ・ホンマン)24歳、身長2メートル18の大巨人。伸び盛りのホンマン選手と闘うにはかげりが見える36歳の曙選手はあまりにも分が悪かったと思います。相手が強すぎました。

それでも、あえて闘いに臨んだ曙選手は、腕に愛妻クリスティーン麗子さんの名前『麗子』を刻み、さらに5月にさきにハワイで刺殺された横綱時代の付け人、元十両大喜さんの追悼を意味した名を彫り、闘いに臨んだことを知りました。このことで、曙選手がどのような心中でこの闘いに臨んだのかがわかると思うのです。「必ず勝つ!」その一心だったと思います。曙選手のふるさとであるハワイで、それも相撲界の横綱を張り英雄だった曙選手を多くの地元大応援団が見守る中でのTKO敗け。試合中の殴られても殴られても倒れまいと必死の形相で耐えている姿と試合後の呆然とした、悲しげに見える顔を見て、心の中がボクも察せられました。

「こんな闘いを見せられてがっかりした。」「負けるとは思ったけどやっぱりね。」興行ですから視聴率を上げるために、それこそこの闘いを強行せざるを得なかったことでしょう。でも、興行サイドは勝敗の行方はある程度わかっていたのではないでしょうか。それでも、曙選手に賭けるものがあったからこそ、スケジュールを強行し、放映したのではないかと思うのです。放映前の時点で曙選手にあまりにも分が悪いと判断したならば(プロであればできるでしょう)、曙選手に再トレーニングを促すなり、企画そのものを変更するという手もあったと思うのです。曙選手は所詮切り捨て可能な道具なんだと思ってしまいます。案の定負けたら、手のひらを返すように、「K-1追放」。人間は商品なんですか?

ボブ・サップ選手に2年前の大晦日に負け、その後も負けが続きながらも64代横綱のプライドを捨てて戦い続ける曙選手を、嘲笑じみた目で見ていたボクがいました。。当時のボクは格好悪い生き方など絶対したくないと思い、格好良く生きていた人間だったからです。でも今は、休職中。プライドなんて吹き飛んでしまいました。今まで休職している自分を「格好悪い人間」と思い、それが自分で許せなくて、何度自分を追い込んだことでしょう。ただ、今、「格好悪い自分も自分なんだ」と思えるようになってきました。

格闘家は格闘家の「勝たなければならない」という宿命を背負っていることでしょう。曙選手の気持ちと今のボクをリンクさせることは非常におこがましいこともわかっています。でも、こんなボクだからこそ、格好悪く、負け続けている曙選手を本当に応援するサポーターになりたいと思います。どんなに格好悪くてもいい。大切な人のために闘い続ける曙選手を応援しています。

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